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プロデキューブログ

〜運送会社の改善活動を現場目線&客観的視点でレポート〜

公開日:2010.11.20

すっきり

本日訪問した運送会社様3社のうちの1社様で、ドライバー研修と

管理者研修を見学させて頂きました。

講師は某損害保険会社の専門員様。

ちなみに当社はこちらの運送会社様とは未契約です。

契約していれば講師は当社が担当しますから(笑)

まずはドライバー研修が終了後に管理者の皆様と意見交換。

私から、事故事例による対策検討時には「確認する。気を付ける。」

との抽象的な対策ではなく「具体的な運転行動をルール化して教育

すること」について事例を挙げて提案。

引き続き開催された管理者研修について、社長様より「この研修を

どう思いますか?」との問い掛けを頂ました。

「結果(事故削減や燃費向上)を本気で求めるなら、研修内容にも

まだまだ工夫できる点は見受けられます。」とお答えしました。

社長様は「ふむふむ」と聴いて下さいました。

そして、次の指摘をするべきか迷ったのですが「ここにお集まりの

方々は管理者ですよね?」と前置きした上で思い切って切り出して

みた!

『一番の問題点は管理者が講師の話を聴く姿勢がだらしないこと。

交通事故の防止対策を学ぶ以前の問題です。』

なぜなら、制服を正しく着用できている管理者がほとんどいない状況

だったので・・・。

更に、講師が熱心にお話されているのに管理者の聴く姿勢(行儀)が

悪くて私から見れば目に余るほどの状況でした・・・。

・講師に背を向けたまま聞いている管理者

・腕を組みつつ足も組みながら、ふんぞりかえって聞いている管理者

・携帯電話を持ちながらノソノソと何度も中座する管理者

「まず管理者の考え方や姿勢から改善しなければ、ドライバーへ指導を

しても緊迫感がなく、熱意も伝わりにくいと思います」と進言。

社長様の反応は「・・・・。」

当社は以後こちらの運送会社様から、お呼びが掛かることは無いかも

しれませんね~。

しかし、私はそれでも良いから進言すべきと決断した上での言動です。

なぜなら、こちらの研修室の正面には「服装は正しく言葉は丁寧に」と

したためられた額縁入りの行動指針が掲げられていましたから。

ドライバーを指導する立場の管理者が、目に付くところに大きく掲示

された行動指針すら守れていない状況なのに、ドライバーに決められた

安全ルールを守らせることは理不尽であり困難だと判断しました。

私がドライバーなら今の管理者からの指示を真剣に聞く気にならない。

私が講師なら「ドライバーとのコミュニケーション方法」について

指導をする前に、聴く姿勢(身だしなみやマナー)をお教えします。

話を聴く姿勢はコミュニケーション成立の第一歩だと思うので・・・。

当社としては契約が欲しくて耳障りの無い営業トークを展開するより、

働いているドライバー(250名以上)とその家族のため、しいては運送

業界発展のためにも「媚びることなく言うべきことははっきりと言う」

スタンスを貫けました。

なんだかすっきりした気分!

ありがとうございました。