「異常なし」の報告
社員研修会の打合せに訪問した運送会社で、安全担当役員様が
頭を抱えてながらこう仰っていました。
「交通事故が減らないんですわ・・・」
私には「社員が交通事故防止に本気で取組んでいない」ことも
嘆いておられるように思えました。
おそらく現場からは「事故発生時のみ安全担当役員様に報告が
入る状態」ではと察します。
交通事故が発生した時のみ機能する安全管理部門は、事故処理
(=事後処理)を行う機能でしかなく、本来の交通事故を防止
する職責が果たしにくくなります。
そこでお勧めなのは現場から「異常なし」の報告を義務付ける
こと。
報告方法は点呼簿に記入するもよし、電話やメールで報告する
のもよし。
日々のことですから、互いに手間を掛けずに意思疎通ができる
方法を選択することも継続性や効果を高めるポイントです。
「異常なし」の報告を日次で行うことで定期的な会話の機会が
生まれ、些細なことでも報告が入る“パイプ”がつながります。
「異常なし」の報告を受けた上司は、安全への感謝の気持ちと
現場への労いの言葉を掛けることで「安全第一の社風作り」に
つなげる機会を得ることができます。
「本日は異常なし」もしくは「昨日は異常なし」
シンプルで短い報告業務なので、ぜひお試し下さい!
ありがとうございました。