バック事故を防止するための考え方
9時より大阪の運送会社様が開催されたドライバーさん向けの研修会で
講師を担当しました。
本日のテーマは「バック事故をゼロにする方法」の一点のみ!
まずはこんなお話からスタート。
「みなさん想像して下さい!」
長距離輸送を担当されるドライバーさんが、眠い目をこすりながら
500キロメートルを無事に運行し、やっとの思いで配送先様に到着。
到着後、たかが5メートルの距離をバック走行する際にバック事故が
発生。
せっかく頑張って到着したのに・・・その運賃(水揚げ)よりも高い
弁済金がドライバーに圧し掛かってしまう。
500キロメートルと5メートルを比較すれば“10万分の1”の確率。
「もったいないと思いませんか?」
しかも、バック走行は構内で接車時に行うことが多いのが特徴。
もしも出荷主様はもちろん配送先様でのバック事故が発生した場合は、
「荷主様への報告義務が発生→安全性低下→信頼低下→取引にも影響」
するなど負の要因だらけ。
「実にもったいないと思いませんか?」
それでも運送会社様ではバック走行時の交通事故が後を絶たない・・・。
交通事故発生の件数ベースでは「バック・追突・交差点」の順が多い。
「みなさん考えて下さい!」
もしも全交通事故件数の半数がバック事故なら“2分の1”の確率。
バック走行をする距離は“10万分の1”なのに、バック事故を起こす
確率は“2分の1”ということです。
「だから実にもったいないと思いませんか?」
これは“バック走行は危険だから安易にバック走行をしないこと”を
伝えるために行う説明のくだり部分です。
この考え方さえ正しく伝えることができれば、バック事故はほとんど
無くせると言っても過言ではございません。
その考え方を正しく理解して納得してもらった上で、バック事故の
防止策を提案していきます。
これらは、個々の安全への考え方が個々の運転行動を支配する点に着目
した指導方法です。
今月40回目となる講演は、交通事故防止のために技術や知識でもなく
感覚でもなく“考え方を最重視”することを提案して、無事に終了!
ありがとうございました。