あきらめません!
新人ドライバーさんで特にお若い方とはこのような会話をする
ことがあります。
「なぜ運送会社に入社したの?」
すると「車が好きだから」とか「運転は苦にならないから」と
お答えになるドライバーさんがいらっしゃいます。
私はいつもこう続けます。
「自家用車でドライブに行くのと、仕事としてトラックを運転する
には大きな違いがありますよ」
それは「大雪の時でも出発を取り止めることができないってこと」
荷主様が送り状に書かれた行き先と到着指定日時に向けて、出発
しなければならないのです。
たとえ地元の方々が外出を控えるような大雪の中ででも・・・。
こんなこともあります。
ドライバーさんを対象とした研修を実施する場合は受講者様が
大人数であることが多く、お顔とお名前が一致しないことも。
何度も研修を担当するうちに、何かのきっかけで「○○さん」
とお名前でお呼びすることができることも。
お名前でお呼びすると親近感が湧くことと同時に、心配にも
なります。
例えば事故発生のご連絡を頂いた際、その惹起者名が知って
いるお名前でないことを祈ることもしばしば・・・。
残念ながら本日は雪による事故発生のご連絡が入りました。
中国地区では単独事故を起こして停車中の車に追突。
北陸地区では構内で雪の山に後突。
さぞかし怖かったでしょう。
さぞかしびっくりしたことでしょう。
ご本人様が落胆される気持ちを考えると、いたたまれなくなる
のと同時に、自分の無力さが歯がゆくなります。
私は、「良い人をも巻き込んでしまう交通事故が本当に憎い」
事故が発生するたびに、その思いが強くなっているような気が
します。
たとえ軽微な事故であったとしても発生した事故を重きと捉えて、
類似事故の撲滅を呼び掛けること。
地道な対策ですが、管理者様と一緒に取り組めることがあります。
軽微な事故のうちに次の対策を講じることで、重大事故を防ぐ
ことができるはず。
この警笛に気付き、警笛を大きな音で鳴らして安全行動を促す
ことが当社にできること。
私の思いが管理者様に伝わり、管理者が自らの思いとして発信
することで必ずドライバーの運転行動を変えることができます。
私は交通事故が本当に憎い。
だから私は交通事故の撲滅を決してあきらめませんから。
ありがとうございました。