心よりお祈り申し上げます
大阪の運送会社様を訪問し、来年度の社員研修に関する打ち合わせ。
今年度に担当した事業所様での年次研修を踏まえて、来年度は新たな
事業所様を担当とのお話を頂きました。
打ち合わせを終えて帰社すると、ある運送会社様からメールが届いて
いました。
「事故が多くて親会社からは最優先課題だと言われていますが、他に
やることが多く有り安全研修ができない・・・」とのことで、来週に
予定していたドライバー研修がキャンセルになりました。
私から下記のメールを返しました。
交通事故防止に効く特効薬はございません。
日々の積み重ねが唯一の良薬かもしれません。
お金を掛けるよりも「時間を掛ける・手間を掛ける・声を掛ける」など
執念にも似た根気(=熱意)が大切です。
そして管理者の安全への思いが顕著にドライバーの運転行動に表れます。
安全活動とは何もなくて当たり前の地味な仕事で、新規案件が飛び交う
営業活動のような派手さはございません。
もし会社が安全を軽視するなら、管理者もドライバーも会社と同じ思いに
なるのは必然です。
なぜなら、会社の考え方を正しく伝えて理解させることが社員教育という
ものですから。
そして、事故発生時には加害者として扱われるドライバーですが、実は
ドライバーが一番の被害者かもしれません。
ドライバーを交通事故から守り、ドライバーとそのご家族の生活を守る
ことが、運送会社の優先すべき使命であることに気付いて頂きたいもの
です。
研修はキャンセルになっても今の私にできることがひとつだけあります。
それは・・・。
「ドライバーさんのご安全を心よりお祈り申し上げます」ってこと。
これしかできませんが・・・。
ありがとうございました。