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プロデキューブログ

〜運送会社の改善活動を現場目線&客観的視点でレポート〜

公開日:2012.07.27

運送会社様への独り言と願い事

本日は、先日訪問した百貨店関連の輸送業務を手掛けておられる運送会社様

での出来事から書きます。

その出来事とは、ありがたくも私の言葉を訂正してもらったこと。

ドライバー時代に某百貨店の“売り場”へ台車で何往復もしながら酒類を

届けていた私から「売り場まで搬入されてるって大変ですよね~」と切り

出したところ、間髪入れずにこんなご指摘を頂きました。

「私たち百貨店の物流に携わるものは“売り場”という言葉は使いません。

売り場とは売る側の視点での言い方で、お客様の視点で言うと“買い場”

ですから!」

さらにその“買い場”に御の字をつけて、当たり前のように“お買い場”と

言っておられた姿が、凛々しくて恰好よくて忘れられません・・・。

お客様に感謝して、その感謝の気持ちをあらゆる仕事の場面で表現できる

人こそが、仕事のプロフェッショナル。

頂いたご指摘により自分の間違いに気づき、正しい考え方を学べました。

こんなこともあり、他の運送会社様にもこう考えてほしいのです。

今一度、お客様の立場や視点により客観的に自社を見つめるってことを。

私はこう考えています。

運送会社として、最初の値段(運賃)は運送会社が決めるもの。

決してお客様に値段を決められるのではなく。

サービス業として、その値段(運賃)で利用するかはお客様が決めるもの。

決して運送会社から押し付けるのではなく。

巷では運送会社が集まるいろんな団体活動があると聞きます・・・。

値段(運賃)が上がらずに自社の売上が上がらない状況を、外的要因(行政・

地域・世間・お客様)だけに責を押し付けていませんか?

値段(運賃)を下げるのではなく、品質を上げるための社員教育に取り組む

べきではないでしょうか?

そんなお金は無いと言われる方へ。

正しい挨拶や身だしなみなどはお金を掛けても社内で浸透しない。

言い換えると、お金を掛けずにできることがたくさん有りますから!

そんな時間も無いと言われる方へ。

自らが率先垂範して、自分が“動くマニュアル”になることはすぐに可能!

それらの社員教育を行わないと会社の価値(品質)が下落してしまい、営業

(受注)するには値段を下げるしかなくなります。

社員を教育して価値(給料)を上げることも、会社の機能だと思います。

社内における社員教育の結果が人材であり、その人が人と接する仕事をして

いるのですから。

運送会社のドライバーほど人と接する仕事がございません。

何十人もしくは何百人といる顧客に、ドライバーはワンマンで乗り込むの

ですから。

ドライバーがいかにたくさんの人に見られているかは想像がつきますよね。

運賃と給料が下がる一方の状況で「会社は何もしてくれない」とドライバー

から言われないためにも、決して社員教育を怠らないように。

そして、利益が出ないなら事故(車両・商品)防止やエコなど自前でできる

ことにおいて、他社に負けない取り組み(=ドライバーへの愛情)に全力を

注いでいますか?

私にもこんな経験があります。

創業当時、丸一日ある運送会社様で働いても無収入って日もありました。

ありがたく頂ける報酬が、「夜の焼き肉」ってこともしばしば・・・。

大の大人が働いた仕事の報酬が「お金ではなくお肉」ってどうよ!!!

まるで“はじめ人間ギャートルズ”みたいな生活(笑)

「せめてお肉ではなくお米でください!」って言葉すら言えなかった創業

時代は懐かしくて少し悔しい思い出。

きっと当社の仕事(成果)に“円”で支払う価値が無く、“グラム”が相応

だったのでしょうね(笑)

周囲には「エコと健康のため」ってうそぶきながら、電車賃を惜しんで大阪

市内は雨の日も自転車移動していたことは、今振り返ると少し楽しい思い出。

そんな創業当時と比較すると、現在は当社の研修料金を含むサポート料金は

おかげさまで“円”でお支払いしてもらっています(笑)

これは常に「運送会社様が納得してお支払い頂ける価値」を高める努力の結果

であると捉えています。

決して「安かろう・・・悪かろう・・・」ではなく。

お客様の価値が上がることで、当社の価値も上がると考えています。

社員様がお客様から感動されて、価値を認めてもらえる結果を管理者様と

一緒に創ること。

各社のドライバーが大変な思いをされて稼がれた大切な利益から、有料で

請け負っている責任をプロの仕事でお納め(お返し)するために。

私は本日もその思いに一点の曇りもございません。

ありがとうございました。