今朝の天声人語に掲載されていた“生き残りの条件”
今朝の天声人語は、いま全国で25万台が走る日本のタクシーが、
この夏で100年になるという話題。
当時の初乗り金額が今なら数千円という高さだが、実用の足として
繁盛し、運転手は詰め襟に乗馬ズボンの粋な制服で、給料も破格で
新時代の花形職種だったらしい。
現在は規制緩和の末に業界は過当競争にあえぎ、運転手の平均年収
は300万円に届かず過労ゆえの事故も多く、若い人は長時間労働を
敬遠しドライバーの平均年齢は57歳に達するとのこと・・・。
最後はこのように締めくくられていました。
足腰の弱まる高齢化社会で、タクシーの公共性はますます高い。
「地理に明るく・技術に優れ・愛想もいい」そんな当たり外れのない
サービスは、ハンドルを握る者の暮らしが安定してこそだ。
新世紀に生き残るのは、目先の利益より運転手を大切にする会社に
違いない。
「これは運送業にも通じる話」と肝に銘じながら、朝9時から大阪の
運送会社様でドライバー研修の講師に臨みました。
私は運送会社の安全への思いはドライバーへの思いであると考えます。
交通事故発生時に一番不幸になるのはドライバーですから。
だから、ドライバー思いの運送会社ほど交通事故防止に取り組まれて
います。
こちらでは日曜日の朝にも関わらず、社長様をはじめ全役員様と
全管理者様がドライバー研修に最前列で参加されている・・・。
ドライバーの安全を強く願う思いに包まれる中で、今月40回目の講師
対応が無事に終了。
ありがとうございました。