1対1
昼間は大阪の運送会社様に訪問して管理者様と1対1での勉強会。
交通事故を防止するための管理者の立ち位置についての意見交換などで、
気が付けば初回から約5時間のロングバージョンを敢行!
私は研修で講師を担当する際に「100人受講の研修と1,000人受講の研修
とではどちらが大変?」と聞かれれば、「どちらも大変です」と答えるで
しょう。
もし「10人と100人では?」と聞かれれば、このように即答します。
「10人を対象として研修を担当する方が難しいです」
さらにこう付け加えます。
「受講者人数を10人と1人で比較するなら圧倒的に1人の方が難しい」
それはこういうことです。
一方的に研修を行うのは比較的簡単なこと。
受講者が大人数になればなるほど、“大義名分的に”一方的な研修が可能。
だから大人数を相手にすることは比較的簡単なこと。
研修プログラムを暗記して、時間進行をリハーサル通りに行うだけのこと
ですから(プログラムや時間進行を間違うのはもちろん論外)。
もうひとつ。
大人数を対象とした研修中や研修後には質疑応答の手が挙がらないから。
1,000人の受講者の中で「質問!」と手を挙げる勇者は皆無に等しい・・・。
しかし。
受講者の人数が少なければ少ないほど、研修途中でも「質問!」がお構い
無しに舞い込んでくる!
だから受講者が10人以内等の少人数の場合では、1人1人の顔色を見て
理解度を把握して、進捗度合を調整しながら進める必要があります。
「それってどういう意味なん?」
「そんなんやって意味有るん?」
「あんたトラック乗ったこと有るん?俺らの仕事をどれ位わかってるん?」
講師の器量の違いとは、このような言葉や態度による質疑応答時の対応力に
表れるようです。
だから私は運送会社様を対象にしか講師ができません・・・。
自分がやったことしかわかりませんから。
もしも私が受講者で、やったことが無い人の話を聞いたとしても、理想論や
机上論ばかりで腑に落ちないと感じて、“聴く態度”は取らないと思います。
講師が受講者の気持ちを察して臨機応変に修正できれば良いのですが(笑)
最後にもうひとつ。
最も伝わりやすいのは1対1の家庭教師型での研修。
これは相対点呼と同じ状況です。
最後の最後にもうひとつ。
受講者から質問が無いのは決して「了解!」ではないってこと。
質問とは、研修内容をしっかり聞いて理解や実践をしようとしているから
できること。
受講者から質問を頂くことと、講師が本気で質問に答えることで本当の
研修が成立します。
社内講師を目指して頂く管理者様には、いつもこうお伝えしています。
『ぜひ1対1に強くなってほしい!』
そんな私は・・・。
今夜はミナミで運送会社様の研修担当者様と1対1でのお食事会。
ありがとうございました。