三行報告になっていませんか
交通事故防止に“取り決め”を行っている運送会社様は事故が減らない。
交通事故防止に“取り組んで”いる運送会社様は確実に事故が減る。
その対策を含む過程の違いは随所に表れます。
事故惹起者が記入する「交通事故報告書」もそのひとつ。
仕事柄、各社様の報告書を拝見する機会が多いのですが・・・。
・詳細な見取り図もなく。
・事故発生時の天候や道路状況が未記入で、発生日時の時間すら不明瞭
・事故発生前の運行状況に関する情報もなく
・「自分のせいではない」と思っているのか、管理者のコメントもなく
・ドライバーの反省のコメントや反省の気持ちを表す丁寧な文字もなく
・「弁金を負う」腹立たしさからか、ドライバーの反省コメントもなく
最も目につくのは・・・空欄。
次に目につくのは・・・「これから事故をしないように気をつけようと
思います」とのドライバーの抽象的なコメント。
ほかには「緊急ミーティングを開催予定」と書くだけでミーティングの
議事録を追報することもなく。
それらの中途半端な報告書にも、管理者のテキトーな捺印をして完成。
これでは弁金支払いや給与控除の事務手続き行うための「費用報告書」
・事故発生状況は「意味不明」
・原因は「すみませんでした」
・対策は「これからは気を付けようと思います」
これではまるで、三行広告ならぬ三行報告(笑)
当社には事故ゼロを目指すための「事故報告書フォーマット」が
ございます。
特徴は・・・。
・記入する項目が多くて作成時間を要するために、とにかく面倒
・特に管理者(運行管理者を含む)の記入欄が多い
・事故の原因を何度も掘り下げて考えることを求める
・失敗(交通事故)を元に気付いた対策→社内の安全ルールに制定
『言うまでもなく事故報告書とは至高の“安全教材”です』
その“安全教材”には多くの費用(事故処理の直接費用と間接費用)
だけでなく、全ドライバーの命や生活が掛かっていることをどうか
お忘れなく。
ありがとうございました。