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プロデキューブログ

〜運送会社の改善活動を現場目線&客観的視点でレポート〜

公開日:2013.03.20

「ありがとう」が溢れる運送会社様でした

山口の運送会社様が開催された安全会議で講師を担当しました。

80名以上の参加者様からリクエストを頂いた研修テーマは「安全よりも品質」。

研修プログラムの前半は「安全は品質になる」で、後半は「品質とは安全である」で構成した120分コースで。

まず「自分の身を守るための安全行動を客先で実践する→荷主様からは品質と評価される」ことを説明。

総じて、安全とは個人に対する評価であり品質とは会社全体に対する評価。

だから品質向上には「自分ができるだけでなく全社員ができること」が重要。

自分ができるだけでなく、できていない人に指摘をできるようになること。

目指す姿は「自分ができること以上に、人にお教えできるレベル」

これがすなわちプロのレベルということ。

間違いを指摘された人は、指摘してくれた人に対して「教えてくれてありがとうございました。」が品質向上への必須ルールと付け加えつつ。

終盤には“プロドライバー仕様”の正しい挨拶訓練。

「皆様ご起立ください」とお願いしたのと同時に、あるドライバーさんが口も塞がずに大きなあくびを・・・。

私は講師として、こちらの運送会社様の品質を向上することに責任がある。

思わず「誰や!あくびしてるんは!品質は全員で取り組まなあかんねんぞ!真剣にやれや!」

たぶん、そのようなことを怒鳴ったと思います。

しかもマイクはONのまま・・・。

研修後は受講されたドライバーさんから感想や決意を発表。

・安全と品質の関係が良く理解できました。

・基本動作を怠らず、毎日お客様から「ありがとう」と言われたい

・自分は会社の看板を背負って運行し、会社の代表で客先に訪問している

・客先での挨拶も運転中の基本動作も同じぐらいに大事

・挨拶以上の第一印象はみだしなみであることを気付きました

ある大型車のドライバーさんの一言が印象的でした。

それは「お客様に笑顔になって頂くことは私たちの義務です」ってコメント。

社長様が閉会挨拶時の冒頭、「あの状況で叱れる外部講師はいない。叱ってくれてありがとうございました。」と、私に対して深々とお辞儀をされました。

参加されていたドライバーさんに対して「あくびをしていたのは誰や!」と問うのではなく。

そして司会者様の号令により、最後は全員で「ありがとうございました。」

会場を退出時、会長様が何度も「ありがとう」と言って握手をしてくれました。

お客様から「ありがとう」と言って頂ける品質を目指す研修でしたが、皆様の本気で謙虚なご姿勢に感動しました。

こちらこそ。

ありがとうございました。