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プロデキューブログ

〜運送会社の改善活動を現場目線&客観的視点でレポート〜

公開日:2013.04.13

研修の参加率と伝達率

大林は大阪で運送会社様が集まる某倉庫部会の会議にオブザーバー参加。

高柳は昨日に続き広島に滞在。

広島駅を拠点にしながらドライバー研修の打ち合わせ等を終えて、メインイベントである「管理者勉強会」の会場へ!

足元のコード類から養生テープで守って頂き、ありがとうございます(笑)

本日は“伝えること”がテーマでしたが、こちら様の社内で“伝える達人”が在籍されていることが判明。

それはJR西日本のイラストも手掛けていた漫画家さん!

私は運送会社様において伝えることが上手な人を見分ける方法として、「地図の書き方」や「電話誘導の仕方」をチェックしています(おススメです)。

漫画家さんとは物事を伝えるために、時には誇張した表現を用いてでも不特定多数の見えない相手に思いを伝える達人。

勉強会資料でも社内に掲示されていた作品を拝借して登場!

このように皆様が日頃社内で見掛ける風景や場面を資料に採り入れることにより、伝わり方が高まるようです。

さて、「運送会社様向け研修」にも色んなスタイルがあるようです。

近頃の当社への研修ニーズを振り返りつつ・・・。

大人数(たとえばドライバー様)でのスポット型研修(年に12回)では、全員に伝わる確率は限界があると痛感。

伝えることが得意な管理者様が研修の合間にフォローしてくれれば、伝わる確率は良化しますが(管理者=社内講師役を育成するのが当社の月次管理者勉強会の目的です)。

その伝わる確率は月次開催で研修等を提供している運送会社様と比較して、「半年に1回開催なら6分の1」もしくは「1年に1回開催なら12分の1」以下になるのは否めません。

交通事故防止とは外科よりも内科の治療に近いイメージ。

特効薬ではなく、じわっと効いてくる漢方薬のイメージ。

言い換えれば、少人数(たとえば管理者様)での継続型研修の強みを実感。

推奨スタイルは、前回の振り返りや課題提示が容易な「少人数・時短・多頻度」型の研修。

しかしながら全社員様がご参集の前でのスポット型研修をご依頼頂く運送会社様ほど、「あれもこれも」と改善リクエストが多いのも事実。

それもわかる気がします・・・。

そこでスポット型研修でも効果を生み出すためのポイントを!

「テーマ選定は安全か品質かを勇気を出して絞り込む」

「安全でも思い切ってバック事故防止などに絞り込む」

「もしくは、できる限り研修時間を長く確保して頂く」

「あれもこれも詰め込み」型では、それぞれの項目に対する説明時間や我が身に置き換えて考えて頂く時間がますます無くなるような気がして、あまりお勧めはしていません。

スポット型研修のお仕事を頂いている皆様や、せっかくご検討を頂いている皆様に、こんなことを言ってごめんなさい。

当社は研修が仕事ではなく、要点を伝えて輸送品質を向上し、運送会社様の売上利益を向上することが仕事だと位置付けていますのであしからず・・・。

講師側が困惑するような研修は、受講者様も聞きにくいと思いますので。

行政処分から会社を守るには参加率(記録)が大切ですが、ドライバーを交通事故から守るには伝達率(記憶)も大事ですよ~

ありがとうございました。