高校卒業後、中堅運送会社にドライバーとして入社し18年間勤務。東京と埼玉の事業所にて2トン車・4トン車・大型車に乗務し、精密機械・美術品・一般雑貨・引越などの輸送に携わる。中でも希少価値が高い美術品の梱包・輸送・展示の輸送責任者として、全国各地の美術館・博物館などを巡る。運行管理者資格を取得後は、配車業務や営業職に従事。その後、静岡の事業所で安全管理者として100名を超えるドライバーの安全指導ならびに品質教育に取り組む。現在は運送会社の管理者育成と安全教育をサポートしている株式会社プロデキューブのインストラクターとして、「情報提供だけではなく親身に寄り添う」や「記録に残すだけではなく記憶に残る」ことをモットーに、安全・品質研修の講師や添乗指導員を担当。
ドライバー不足への対応や働き方改革を推進するために不可欠な「社内での会話の質を高めて量を増やす」ことで、職場の風土改善にも注力している。
埼玉県安全運転管理者等法定講習特別講師(2019年)
千葉県安全運転管理者等法定講習部外専門講師(2019年~)
- 略歴
- 1979年7月生まれ 千葉県出身
- 資格
- 大型自動車免許
フォークリフト免許
運行管理者(貨物)
はい作業技能講習修了
防火管理者講習修了
安全教育の機会を提供してくれた会社への感謝を忘れずに
そんなドライバーだった頃の「教育」といえば、事故が起きたときの安全ミーティングでした。他のドライバーが起こした事故による安全ミーティングでは、「なぜ事故をしていない自分まで参加しなければならないのか?」という反発もありました。しかし、現在はインストラクターとして、ドライバーの健康と身体を守るための安全、仕事と生活を守るための品質の教育に注力しています。
ドライバー時代を振り返ると反省すべき点が多々ある私ですが、ドライバーの皆様ご自身とご家族のために、教育を受ける機会を提供してくれた会社への感謝を忘れず、学んだことを車内や社外で積極的に実践してほしいと願っています。
まずは「伝えるために」そして「背中を押すために」
勉強会初回のテーマ・タイトルは、運送会社の点呼に特化した「THE点呼」。私が大切にし、実践し続けた「安全への一言」は間違っていないという確信が得られたことから、勉強会で学んだ点呼を試してみました。すると、いつしか「私が誰かに伝えることが、誰かの背中を押すことになり、その先にいる誰かも幸せにできる」という思いが強くなり、運送業界で「伝えることに、とことんこだわる」と決意。プロデキューブのインストラクターとして、新たな一歩を踏み出しました。
「とにかく1番」を目指すための「応援以上の支援」を実践
インストラクターである私の役割のひとつは、相手の心の声に耳を傾け、伝える環境に置かれていない人の声を代弁すること。そして、ご自身の言葉で伝えられる環境づくりをサポートすることです。そのうえで、とくに管理者の皆様に一緒に取り組んでいただきたいのは、「相手に関心を持つ」ということ。目線を相手に合わせて、ご自身の考えを言葉にして伝えていただきたいと思います。
日々、管理者の皆様は自分のことを差し置いても、ドライバーのことを考えているはずです。その思いや考えを言葉にして、相手に正しく伝えることにより、理想とする人間関係や職場環境が構築され「お客様にもドライバーにも選ばれる運送会社」に変わっていくはずです。私と一緒に「とにかく1番」に選ばれる運送会社を目指しましょう!
「観えることや伝えられること」を通じて恩返しをしたい
勤務先や立ち位置は変わりましたが、運送業界に身を置いていることは今も変わりません。その会社に在籍しているからこそできることがありますが、社外の立場だからこそ「観えることや伝えられること」もあります。おかげさまで多くの運送会社様を訪問し、各社様に最適な社員教育サービスを提供する中で、「観えることや伝えられること」が増えてきました。
いつかお世話になった前職の皆様にもサービスを提供し、「ドライバー不足が深刻化する状況下でも、うちは入社希望者が多くて困っているよ」と言っていただけるようになると嬉しいですね。また、現在は大阪で開催している塾形式の管理者勉強会を、いずれは全国で開催することも目標のひとつです。